老舗和菓子屋がフレンチの要素を取り入れて新たに取り組む意欲的な和菓子カフェです。店内は商業施設内にありながらも茶室のような心地の良い静の空気が流れ、和菓子をゆっくり楽しめる空間になるようにデザインしています。従来の和皿ではなく、洋皿での提供に対応した一般的な和菓子店と比較してサイズの大きいテーブルが必要だったので、窓面のミラー効果、視線が全方向抜け、天井高を最大限とりテーブルによる圧迫感や狭さを感じさせないよう設計しています。また地元で有名な老舗である本店で保存されていた木型をディスプレイとして利用し、歴史を感じれるようにしました。全席から見える壁面にはブランドカラーとして選定した「翡翠色」を敷き、店名看板と合わせる事で、既存店舗にはないフレンチの要素を取り入れて進化していく和菓子屋を印象づけています。